アクリジョンの筆塗り
普段は、エアブラシ塗装をメインにプラモを作製していますが、小さなパーツなど筆塗りも出来たら幅が広がると思いました。
アクリジョンのエアブラシ塗装は3年位前から始めましたが、筆塗りは殆どしたことがありませんでした。
筆塗り用の「アクリジョンリターダー」も発売されているので、レビューも兼ねて筆塗りにチャレンジしたいと思います。
用意したもの
- 試し塗り用のプラ板

- アクリジョン 「N-22ニュートラルグレー」

- アクリジョンリターダー

- 筆 GSIクレオスの平筆


アクリジョンリターダーについて
2022年1月に発売された、筆塗り用のうすめ液です。
乾燥速度を落として、筆さばきを滑らかにする効果があります。以前は、「アクリジョン専用うすめ液」がラインナップされていましたが、現在は生産終了になっています。
筆塗りをする場合は、塗料の他、この「アクリジョンリターダー」を準備すれば良いでしょう。
「乾燥遅延用添加剤」とラベルに書かれています。
アクリジョンは乾燥が早いため、塗装している最中に乾燥が始まってしまうため、筆ムラが出やすい傾向があります。
リターダーを加えることによって、乾燥時間が遅くなるので塗りやすくなっています。
アクリジョンは、水性に分類される塗料なので水でも希釈できますが弾かれやすくなるので、専用のうすめ液を使った方が良さそうです。
実際に筆塗り開始
まずは、比較対象のため原液のまま塗装してみたいと思います。
端の部分は塗りずらいと思い、先に塗装しました。
先にお伝えしますが、先に部分塗装するのは失敗でした…。

筆を一方方向にスライドさせる塗り方ではなく、塗料を置いてくるイメージで塗装していきます。
この時点で、最初に塗った端の部分が段差になってムラになってしまいました。
筆塗の場合は、一度で塗った方が良いみたいです。

乗せた塗料の量が多すぎたせいか、気泡や段差が出てしまっています。
筆にどのくらい塗料を乗せるかが難しい。
感想も早いので、塗っている最中に乾き始めてきます。

少し離れて撮影するとこんな感じです。
遠目から見るとそこまで目立たないように見えますが、近くで見るとボコボコしていることがわかります。
乾燥時間は、5~10分位で軽く触れるように


試しに筆をスライドさせるように塗ってみました。
薄めていないこともあって、かなり塗った後の線が出てしまいます。

アクリジョンリターダーを使ってみる
続いて、アクリジョンリターダーを使って塗装していきます。
薄める割合ですが、リターダーの説明には「塗料1mlに対して、1~2滴で十分に効果を得ることができます。」と記載されています。
正直、どのくらいの量なのか良くわからないですよね。
ちなみにアクリジョンの塗料は、1瓶で10ml位です。
1瓶まるごと薄めようと思ったら、10摘位で済むことになります。結構少量ですよね。
筆塗りする場合、少量ずつ取り分けることになるので、気持ち程度、もしくは筆に漬けるくらいの感覚かもしれません。
実際には、スポイトを使ってリターダーを取り分けるので少量でも、1滴ぐらいになってしまいました。

早速、塗ってみます。
なるべく筆の跡が着かないように、塗料を置いてくるイメージで塗装していきます。
やはり、原液と比較して塗りやすいです。
塗料の伸びがよくなっているので、塗装面全体に塗料を乗せやすいです。
乾くのも遅くなっているので、塗っている最中に塗料が乾き始めることもなかったです。

全体に塗料を乗せた状態です。
写真では見えづらいのですが、塗料が多く乗った場所が出来てしまいました。

表面の状態が見えやすいように撮影しました。
まだ塗料の量が多かったのか、中心部分の乾燥に時間が掛かりそうです。

20分位乾燥した状態です。
重ね塗り出来るくらいには乾燥してきました。ムラが出来てしまっています。

重ね塗りをしました。
今度は、上からしたに筆をスライドさせて塗っています。この時も力を入れ過ぎないように滑らせる程度で塗りました。塗装直後だと少し筆の線が出てしまいますね。

2~3時間感想した状態です。
少し、濃淡のムラが出てしまっていますが、表面は原液ほどボコボコはしていません。塗り方を練習すればもっと綺麗に塗装出来そうです。

アクリジョンの筆塗り まとめ
今回は、アクリジョンの筆塗りチャレンジしました。
まとめです。
- リターダーの希釈具合は、塗料の濃度にもよるが薄めすぎないように注意
- リターダーは必須原液のままだと乾燥が早く、塗装面が凹凸が出来やすい
- リターダーを使った場合の乾燥時間は、20分位で重ね塗りが出来る
- 筆に塗料を含ませすぎないようする
- 筆をスライドさせると筆の跡が付きやすい
- 塗料を乗せるような方法が良さそう→今後も検証
- リターダーの希釈具合は、塗料の濃度にもよるが薄めすぎないように注意
今回は、プラ板に塗装しましたが、実際のキットにも塗装してレビューしたいと思います。
実際のキットに塗装した記事はこちらで紹介しています。



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